GDS各社がホテル販売強化 重複掲載の課題も
2019.07.29 18:07

GDSがホテルのB2B販売を強化している。セーバーは昨年、専用のプラットフォームを立ち上げると同時にブッキング・ドットコムと提携した。トラベルポートは12年から客室販売プラットフォームにブッキング・ドットコムから抽出したコンテンツを追加している。アマデウスは5月末、ブッキング・ドットコムとの提携を発表して以降、宿泊の予約需要が30%増加したという。
GDS3社はホテル販売のネットワーク構築による効果を狙っている。しかし、課題がないわけではない。コンテンツ抽出先がホテルやOTA(オンライン旅行会社)、ホールセーラーなど多岐にわたるため、同一ホテルが3~4回も表示されるなど重複掲載が発生しているからだ。GDSはAI(人工知能)を備えたシステムを導入し、この問題の解決に取り組んでいる。
セーバーホスピタリティーソリューションズの第1四半期の営業収入は7300万ドルで前年同期に比べ7%増加した。アマデウスも第1四半期に新事業(ホスピタリティー・空港・鉄道)の収入が2桁増となった。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Bringing on content and the network effect for GDS hotel platforms」
カテゴリ#トピックス#新着記事
キーワード#GDS#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
雇調金受給額、観光関連が上位独占 ANA筆頭にKNT-CTやHISも
-
12月百貨店外客売上89%減、通年は4年ぶりマイナス
-
ワクチン接種開始で新サービス、旅行会社やバス会社が余剰資源生かして
-
四国全域でワーケーション推進、周遊型プランや紹介窓口を整備
-
持続可能な観光地経営 待ったなしの行動改革とイロハ
-
オンラインツアー好調の琴平バス、訪日も強化 コロナ後へ未開拓エリア紹介
-
シニアの国内旅行意欲が復活 JTB総研調査、海外旅行の世代交代も
-
20年の日本人国内旅行消費55%減、近場旅行伸び単価9%低下
-
MSCクルーズ、新造船に人型ロボット 最新技術で未来空間提供
-
『女将は見た 温泉旅館の表と裏』 伝統文化支える存在たるゆえん