日本の国際会議、過去最高の492件で世界7位を維持
2019.06.03 14:14
国際会議協会(ICCA)が発表した18年(1~12月)の国際会議件数は全世界で前年比379件増の1万 2937件となり、日本は78件増の492件だった。国別順位は前年と変わらず7位で、上位10カ国中で最大の伸び。アジア太平洋地域では1位を維持した。中国は16年に日本と同列になるなど追い上げが激しかったが、73件増の449件で17年と同じ8位だった。一方、昨年増加が目立った韓国やオーストラリアは鈍化した。
調査は3カ国以上で定期的に持ち回りで開催される参加者50人以上の会議が対象。世界1位は米国で947件と抜きん出ている。以下ドイツ(642件)、スペイ(595件)、 フランス(579件)、英国(574件)、イタリア(522件)と続き、9位オランダ(355件)、10位カナダ(315 件)と欧米が上位を占めた。上位10カ国の顔ぶれは変わらないものの、フランスが2つ順位を上げ、英国が2つ順位を落としている。
アジア太平洋地域では、日本と中国以外は振るわなかった。韓国が6件減の273件となったほか、オーストラリアは7件増の265件とプラスながら伸びが小幅。昨年の反動の影響があるとみられる。
一方、都市別では、上位を欧米が占めるなかでアジアが躍進した。バンコク(135件)が7つ順位を上げ10位に食い込んだほか、東京(123件)が18位から13位に浮上した。東京はアムステルダムと同数。このほか、12位香港(129件)、15位ソウル(122件)、20位台北(100件)となっている。
東京は日本で開催される国際会議件数の4分の1を占める。17年に都市型MICEの誘致促進を目的としたDMOが誕生するなど、MICEやユニークべニュー施設を所有・運営する団体の連携も進んでいる。
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