JATA、20歳200人に初海外体験を無料提供
2019.04.01 18:29

海外に興味のある潜在層に働きかける
JATA(日本旅行業協会)は若者のアウトバウンド活性化を目的として、海外渡航経験のない20歳200人に無料で5日間程度のパッケージツアーを提供する。観光資源やサービスを体験する機会を与えることで、グローバル人材の裾野拡大につなげる。海外体験を後押しするだけでなく、募集要項に記載する応募動機やアンケートを収集・分析し、若者の海外旅行に対する意識調査も行う。
「ハタチの一歩〜20歳初めての海外体験プロジェクト〜」と称し、興味はあるものの海外体験がない満20歳(19年 4月2日時点)を対象とする。行き先はアジアとグアム計10カ国・地域。4月1日から2カ月間、専用ウェブサイトで応募を受け付ける。
旅行会社、大使館、政府観光局、航空会社、空港会社などの協力のもと、文化・スポーツ体験やボランティア、現地の若者との交流などを組み込んだ成田・羽田・中部・関西発着ツアーを旅行会社が実施する。発着空港会社が10年有効の旅券取得手数料を全額補填する。参加者が負担する費用は燃油サーチャージや空港諸税などのみ。
観光庁は昨年、若者のアウトバウンド活性化の取り組み方針をまとめ、官民連携で海外体験を推進するため、実行会議を設置。具体策を検討してきた。今回のプロジェクトはその一環。
JATAはプロジェクト該当者が東名阪で約45万人いると試算し、1万人程度の応募を見込む。海外旅行への関心度を細分化すると、非常に興味がある層と全くない層を除く層が相当数いると捉え、潜在需要にアプローチしたい考え。海外旅行推進部の權田昌一部長は「3年程度実施しデータを蓄積したい」としている。来年は欧米豪などロング方面も視野に入れている。
カテゴリ#海外旅行#新着記事
キーワード#JATA#新着記事
キーワード#ハタチの一歩#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
5月の客室利用率65.9% GW好調で26.9ptの大幅増
-
ウェスティン、ウエルネス掲げ横浜に開業 CO2削減へ新たな試み
-
数字で知る地域の観光 都道府県の予算、宿泊者数、観光消費
-
アメックスGBT上場、アボットCEO「成長をさらに加速」 今期の営業収益17.5億ドル予想
-
米国、9000万人誘致へ新戦略 地方観光やサステナブル 消費額36兆円目標
-
カンタス航空、豪OTA子会社化 マイレージ会員のレジャーサービス強化
-
自治体から政府・観光業界へ 都道府県・政令指定都市アンケートから②
-
旅行取引の世界標準化待ったなし 日本海外ツアーオペレーター協会「変わらなければ将来ない」
-
観光の入国制限、完全撤廃を提言 運輸総研「開国と言えない」
-
韓国ハナツアー、訪日旅行の予約急増 日本政府の受け入れ再開で