LGBT旅行で受け入れ対応が加速 、大阪観光局・KNT関西が団体加盟
2019.03.18 16:55
LGBTなど性的マイノリティーの旅行市場を取り込む動きが国内で加速している。大阪観光局に続き、近畿日本ツーリスト関西(KNT関西)が旅行支援組織「国際ゲイ・レズビアン旅行協会(IGLTA)」に加盟。大阪観光局は専用のホームページも開設した。
ラグビー・ワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックといった国際イベントを契機に、消費額が高いとされるLGBT旅行者を有望市場と捉える団体や事業者が増えている。IGLTAには沖縄観光コンベンションビューローや京都市観光協会が加盟しており、大阪観光局も昨年10月に加わった。
地域がLGBTの誘致を目指す動きが活発化していることの表れで、同観光局では、消費単価を引き上げる施策として3年ほど前から始めたLGBT市場への取り組みの一環。「富裕層と比べ、ターゲットがより明確なLGBTはアプローチしやすい市場と考えた」(マーケティング室)という。
加盟後、局員向けの研修会をはじめ、IGLTAの役員や海外メディアを招聘したファムツアーを開催した。2月に開設した英語のホームページでは、ゲイバーのほか、LGBTフレンドリーなレストランなどを掲載している。今年は賛助会員向けにセミナーなどを初めて開催する予定だ。
IGLTAには日本の専門旅行会社が多数加盟しているが、KNT関西も2月に名を連ねた。同社はMICEや教育旅行、訪日旅行などで性的マイノリティーに対応するケースに備え、Eラーニングなど全社員への教育を行う。「全社員が理解することで、性的マイノリティー旅行者への安心感につなげたい。またIGLTAの加盟で直接的なアプローチができる」(広報部)としている。
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