HIS、急な出張や妊娠による旅行のキャンセル代を補償
2019.02.25 15:54
エイチ・アイ・エス(HIS)は三井住友海上火災保険と共同で、海外旅行のキャンセル料金を補償する保険商品「H.I.S.キャンセルサポート」 を開発し、2月7日から販売を始めた。急な出張や妊娠・出産などに適用する。空席連動型運賃の広がりを背景に早期予約が一般的になる一方で、突発的な事情や不測の事態から躊躇する人もいる。申し込み時の不安解消や経済的損失の補填で、旅行申し込みのハードルを下げる。
三井住友海上が特約として販売していたものを商品化し、補償対象を広げた。これまで旅行者本人や家族の入院、渡航先のテロ発生時にキャンセル料金を補償する保険はあったが、公共交通機関の2時間以上の遅延や勤務先の倒産、パスポートの残存有効期間不足、2泊以上の宿泊を伴う出張、家族の通院、ペットの死亡などにも適用する。
保険料率は公共交通機関の遅延や倒産はキャンセル料の全額、家族の通院やペットの死亡は9割。1000円の保険料で10万円まで補償し、最大200万円 (保険料2万円)まで対応する。出発日当日のキャンセルにも適用する。
HISの全店舗とウェブサイトで販売する海外旅行商品や海外航空券購入者が対象となる。店舗で他社の募集型企画旅行を購入した場合も申し込みが可能だ。
18年は災害が相次ぎ、海外旅行をキャンセルせざるを得ない理由が多くあったものの、日本人海外旅行者数は1895 万人と過去最高を記録した。19年はゴールデンウイークの10連休、年末年始の最大9連休などの環境が後押しし、旅行者数はさらに増加すると見ている。予期せぬ理由で旅行をキャンセルせざるを得ない人にも、再度旅行を促す環境づくりを目指す。
カテゴリ#海外旅行#新着記事
キーワード#HIS#新着記事
キーワード#キャンセル料金#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
ツーリズムのリーダー論 誰が産業界を牽引するのか
-
観光業界キーパーソンに聞くリーダー論
-
築地場外市場にスマートごみ箱 ポイ捨てなど課題に対処
-
観光庁予算、旅客税財源の比率83%に上昇 コンテンツ強化、ICT、DMOに注力
-
今治に地域創生のヒント クールジャパンDXサミットで岡田武史氏が披露
-
観光収入、日本は伸び率上位 59%増で米仏など大国しのぐ
-
主要7空港の外国人入国者数、那覇もようやく19年超え 9月実績 韓国3.7倍で
-
文化観光の計画認定、旧醤油工場も たつの市など4件 制度開始から計57件に
-
小樽市、ファンコミュニティー開設でリピーター育成 新たな魅力発掘も
-
未体験の訪日市場出現の中で ひがし北海道DMOがシンポジウム