主要旅行業者の23年度取扱額、コロナ前の8割に回復 7社がプラス 募集型企画旅行は低調

2024.06.10 00:00

 主要旅行業者43社の23年度(23年4月~24年3月)の総取扱額は、前年度比24.8%増の3兆6337億7559万円となり、3兆円台に回復した。3年連続のプラスで、19年度比79.5%まで戻った。新型コロナウイルス感染症の水際対策終了や5類移行などにより、規模の大きな国内旅行に加え、外国人旅行の回復が進んだ。

 国内旅行は2兆3559億3107万円で前年度比1.5%減ながら、19年度の92.2%とほぼ同水準に回復した。外国人旅行は2079億895万円で前年度比215.5%増となり、19年度比でも93.2%。一方、海外旅行は1兆699億3556万円で前年度比135.5%増と大きく伸びたが、まだ19年度の59.7%にとどまっている。

 ただし、募集型企画旅行の取扱額・人数で見ると、戻りはまだまだ遅れている。国内旅行は取扱額78.1%・人数74.8%とともに7割台となったが、海外旅行は取扱額25.2%・人数19.3%とまだ2割前後。全体の回復率との乖離が最も大きかったのが外国人旅行で、取扱額39.5%・人数20.4%にとどまり、コロナ禍を経てFIT化が進んだことの表れと見ることができそうだ。

 企業別では40社が22年度を上回った一方、19年度比でプラスとなったのは、東武トップツアーズ、郵船トラベル、ウィラー、ケイライントラベル、テック航空サービス、菱和ダイヤモンド航空サービス、富士急トラベルの7社を数えた。昨年は東武トップと富士急の2社のみがコロナ前超えだったが、業務渡航系を中心に増えた。

 上位10社の顔ぶれは同じだが、日本旅行が3位から2位に浮上し、KNT-CTホールディングスと入れ替わったほか、エイチ・アイ・エス(HIS)が6位から4位に浮上した。名鉄観光サービスも10位から8位に順位を上げた。