中部空港、増収増益で4期ぶり最終黒字 訪日需要旺盛で

2024.05.27 00:00

 中部国際空港会社の24年3月期連結決算は、国際線を中心とした旅客数・発着回数増に伴い大幅に業績が改善した。売上高は前期比63.2%増の399億8900万円、営業費用の抑制にも努めた結果、中間期時点で3億円の赤字を予想していた当期純損益は4期ぶりの黒字となる21億2200万円を計上した。

 航空旅客数は52.5%増の918万人。このうち国際線は290.5%増の322万人で、日本人は313.3%増の122万人、外国人は279.6%増の199万人となった。東アジア、東南アジア方面を中心に外国人旅客が大きく伸び、19年度の62.4%まで回復した。一方、日本人は41.0%にとどまっている。国内線旅客は14.7%増の595万人だった。

 航空機発着回数は22.0%増の8.4万回で国際線は138.6%増の2.7万回(19年度比58.3%)、国内線は0.8%減の5.7万回(同87.3%)だった。

 24年度は航空旅客数で17.6%増の1080万人を予想し、このうち国際線は52.0%増の490万人で19年度の8割程度まで回復すると見る。国内線は1.0%減の590万人と予想している。

 これにより売上高は31.5%増の526億円、営業利益は155.9%増の54億円など大幅な増収増益を見込み、2期連続の黒字となる純利益43億円を想定している。