23年度の旅行収支、4.2兆円の黒字 訪日客回復で3兆円増

2024.05.20 00:00

 財務省と日本銀行がまとめた23年度の国際収支状況(速報)によると、海外とのモノやサービスの取引の流れを表す経常収支におけるサービス収支のうち、旅行収支は4兆2295億円の黒字だった。14年度以降10年連続の黒字で、比較可能な1996年度以降では最大となった。

 コロナ禍が明け、輸出に当たる訪日外国人旅行者数が急速に伸びる一方で、輸入に当たる日本人の海外旅行の回復が遅れていることなどから、黒字幅は前年度から3兆660億円も拡大した。外国人旅行者からの受取は6兆2478億円(前年度比200.8%増)、日本人海外旅行者による支払は2兆183億円(120.1%増)だった。なお、23年度の訪日外国人旅行者数は2883万人(238.3%増)、出国日本人数は1099万人(158.2%増)だった。

 サービス収支全体では2兆4504億円の赤字。ただし、航空旅客輸送が前年度の黒字から613億円の赤字に転換したものの、旅行収支が大幅な黒字を計上したことなどにより、赤字幅は2兆9398億円縮小した。