GWの海外旅行どこまで回復? 「まだ5割」の声多く JTB推計は9割水準
2024.04.15 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2024/04/0422_P04-01.jpg)
コロナ禍が明け、日常が完全に戻った今年のゴールデンウイーク(GW)は、海外旅行の活性化に期待がかかる。年明け以降、市場は1月が19年比42%減、2月が36%減と緩やかな回復傾向にある。ただ、旅行会社の現場では、まだ手放しで喜べるような状況になく、GWの予約状況はコロナ禍前の5割程度といったところが少なくないようだ。
エイチ・アイ・エス(HIS)によると、4月26日~5月6日の予約者数は前年同期比23.2%増だが、コロナ禍前の53.3%にとどまっている。令和天皇即位で10連休となった19年は例年に比べ活況だったため、18年と比較した。海外旅行事業を主力とする他の旅行会社も18年の5割強の水準だといい、市場の動きが鈍い。
今後どこまで積み上げられるかだが、ある外資系航空会社は「旅行会社からの予約の入りがスローで、いまからでは席が取れるか不透明」といい、直販が進んでいる可能性もうかがえる。
一方、JTBは旅行動向見通しで、4月25日~5月5日の海外旅行者数を前年比67.7%増の52万人と推計した。18年比84.0%の水準で、14~18年の平均値の9割まで回復する計算。経済動向や消費者行動調査、運輸・観光関連データ、アンケート調査などを基に弾いた。23年は水際対策終了の発表がGW間際となったことで海外旅行を断念した人が一定数いたと想定され、その反動があると見込んでいる。
平均費用は物価高や円安の影響で前年比4.7%増(19年比0.4%増)の26万9000円。同社のアンケート調査によると、7万~10万円未満が18.8%と最多の一方、40万円以上も16.7%を占める。行き先は韓国など近場のアジアが中心となっている。
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