賃上げ、中小企業への波及まだ 旅行関連業の7割が予定なし
2024.04.15 00:00
大手の旅行会社やホテルで賃上げが相次いでいるが、その流れは中小企業にはまだ波及していないようだ。
エヌエヌ生命保険が全国の中小企業経営者7232人に実施した調査で、24年度中の賃上げを「予定していない」と回答した旅行関連業(宿泊・旅行会社)は69.0%を占めた。全業種の62.8%を上回り、卸売・小売業(家電・電気機械器具・IT 関連)、農業・林業・漁業・鉱業、不動産業、製造業(食料・飲料・日用品・衣服)に続く、5番目の多さ。
一方、賃上げを予定する企業で、改定率を5%以上と回答した割合は旅行関連業が1位(38.9%)だった。業種を問わず全体では2%以上3%未満が最も多い。賃上げ理由は従業員のモチベーション向上が最大で、旅行関連は卸売・小売業に次いで多かった。
関連キーワード
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
旧戸田家がオーベルジュに 広川町、運営を民間委託
-
政府が日本版ESTA導入へ 30年までに開始 円滑な入国や不法滞在防止に
-
着地型で攻めの値付けも集客好調 下諏訪町、成長と雇用確保へ「正当な対価」
-
いまこそ知りたい世界遺産 持続可能なツーリズムのために
-
旅行業倒産、17カ月ぶりゼロ 24年は低水準 宿泊業も8月最少
-
大村湾で自転車&船の旅 4港で一緒に乗り込み可能に
-
観光のGDP寄与額、日本4位 WTTC調査 米国2兆ドルで1位維持
-
免税売上高、すでに23年超え 1~7月で過去最多に 単価上昇
-
オーバーツーリズム抑制へ新規32事業 観光庁が採択 混雑の可視化など
-
Z世代は旅行もタイパ重視 SNSで見てすぐ出発 行動は迅速