日旅、需要回復で増収増益 23年12月期 国内・訪日けん引
2024.04.01 00:00
日本旅行の23年12月期連結決算は、売上高が前期比25.8%増の2288億600万円、経常利益が35.3%増の101億700万円で増収増益となった。新型コロナウイルス感染症の5類移行を機に、国内旅行と訪日旅行の回復がけん引した。
販管費の上昇を15.3%に抑えた結果、営業利益は41.3%増の94億5700万円、当期純利益は3.4%増の83億9300万円を確保。自己資本比率は21.7%に上昇した。
単体では、売上高が26.9%増の2092億3500万円、営業利益が29.1%増の78億4600万円となった。売上高を部門別に見ると、主力の国内旅行は29.5%増の1481億4800万円。このうち赤い風船が811億5500万円を占め、伸び率も35.6%増と団体旅行や単品販売を上回った。JRセットプランを中心としたウェブ専用商品の強化に注力したことが奏功した。
海外旅行は個人旅行が円安などの影響を受けているものの、団体旅行と企業出張などで需要が回復し、436.8%増の140億8400万円。国際旅行は需要が急回復して、651.1%増の202億7600万円となった。
一方、前期の業績を支えた受託事業は40.8%減の267億2600万円と落ち込んだ。コロナ禍の収束に伴い感染症対策事業が縮小したためで、それに替わる新たなソリューション事業の掘り起こしに努めた。ただ縮小したとはいえ、受託事業は売上総利益の4分の1を占め、依然として貢献度が高い。
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
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