広域連携DMOの九州観光機構、旅行業登録 サイトで体験商品拡大 将来は募集型も検討
2024.02.05 00:00
広域連携DMOの九州観光機構は、ポータルサイト「九州旅ネット」から予約できる現地体験商品の拡大と旅行者の利便向上を図るため、第2種旅行業登録を取得した。体験素材単体での紹介と予約にとどまらず、アクセスの確保が課題となるケースも多いことから、素材と足を組み合わせたパッケージ商品の取り扱いを増やせる体制とした。商品の提供に当たっては、サービス提供者と受託販売契約を結び、責任の明確化を図った。将来、必要があれば自ら募集型企画旅行の実施も検討する。
九州旅ネットでは、観光スポット等の情報発信に加え、一連の体験コンテンツの予約までできるよう、「九州わくわく体験予約」の名称で22年夏にサイト内にコーナーを新設。九州の大自然を肌で感じながら楽しむアクティビティーや、旅の思い出となるオリジナルのモノづくり体験など、ディープに九州を楽しめるものを取りそろえている。地域の魅力ある観光素材や体験等を掘り起こし、現地のタクシー会社や旅行会社などと連携して内容の拡充を図ってきた。
コンテンツは現在200以上、訪日外国人向けの英語版サイトでは約70まで増えた。今後もコンテンツの数を増やして旅行者が便利に利用できるようにするためには、現地までの、または現地の観光ポイントを巡る2次交通の確保が重要な要素になると見る。地元のタクシー会社などの協力を得て、タクシー観光プランといったメニューを増やす。宿泊・観光・交通を組み合わせたパッケージ商品の取り扱いも、旅行業登録を機に展開していく。
消費者への周知拡大に向け、対象商品の代金を1人1000円割り引く新春キャンペーンも実施中で、利用促進を働き掛けている。
【あわせて読みたい】全登録DMOに予約サイト構築促す 観光庁、27年度末までの目標値 旅行事業者の趨勢と論点 地域限定・手配業漸増で過去最高に
カテゴリ#地域の観光#新着記事
キーワード#DMO#新着記事
キーワード#地域振興#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
加賀市がワーケーション特典 移動にはライドシェア
-
観光庁概算要求、コロナ前届かず 海外旅行の回復遅く旅客税に反映
-
わたしのターニングポイント 不確かな時代に立つ産業人に向けて
-
沖縄県民の意識調査、観光客の歓迎度で全域と居住地に差 諸問題に懸念
-
消耗品の上限額撤廃を要望 25年度税制改正 免税制度のリファンド型移行で
-
主要空港の外国人旅客、羽田・福岡が1.5倍 コロナ前比較 米国・韓国の伸び顕著
-
訪日客、過去最速で2000万人到達 2カ月連続の単月記録 中国トップに返り咲き
-
八芳園、訪日・MICEに本格参入 エリアプロデュース事業を開始
-
熱海市、HISと訪日旅行で協定 まず台湾から誘客拡大 人材交流で
-
観光庁、災害情報発信を改善へ 南海トラフ臨時情報で訪日客に届きづらく