食の魅力や国立公園の底上げ推進 他省庁の観光関連予算 文化観光は60件に拡大へ
2024.01.22 00:00
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政府全体で観光立国推進基本計画の実現に取り組むなか、観光庁以外の省庁でも24年度の観光に関わる事業の予算要求を盛り込んでおり、民間や団体等の取り組みを支援する。
文化庁では、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている和食の魅力を国内外に発信することで地域への誘客も図る「食文化あふれる国・日本」プロジェクトを継続展開する。1億8700万円の予算で、自治体等が食文化ストーリーの構築・発信等を行う取り組みモデルの支援などを行う。観光振興等の核として、国宝・重要文化財建造物の保存修理や公開活用等も支援する。
日本遺産活性化推進事業は6億7800万円で実施。このうち魅力の増進事業に2億4000万円を充て、全国11カ所で日本遺産による地域創生のモデル地域の構築・横展開を支援する。
地域における文化観光推進事業の予算は17億5000万円。国内外の観光客の来訪を促すため、博物館など中核拠点の機能強化や地域との連携体制構築を支援。23年度の補助対象事業は50件だったが、60件程度に増やす。
環境省では、23年度補正予算を含め19億2000万円を投じて国立公園等の利用推進事業に引き続き取り組む。そのうち国立公園満喫プロジェクトでは、国立公園を世界水準にレベルアップさせて外国人旅行者を呼び込む。ストーリーや計画策定、人材育成、情報発信等の事業に交付金を支給する。
農林水産省では、農山漁村振興交付金約84億円の一部を農泊に充てる。推進体制の整備、食や景観の観光コンテンツの磨き上げ、国内外へのプロモーション、古民家を活用した滞在施設の整備を一体的に支援する。新たに取り組む地域には年500万円までの交付金を2年間支給する。
【あわせて読みたい】観光庁予算、24年度503億円 旅客税増額で1.6倍 双方向交流は措置見送り
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