「旅は人生の原動力」がキーワード ブッキング・ドットコムが24年予測 非日常から転換
2023.12.18 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/0101_P04-01.jpg)
コロナ禍が明けて迎える24年は、旅が人生の原動力になる――。ブッキング・ドットコムがまとめた旅に関するトレンド予測でこんな兆候が浮かび上がった。旅行はこれまで日常から抜け出す手段と見なされ、特にコロナ下の抑制された生活では異なる環境を求める傾向があった。しかし、そこから状況は一転。「Travel is Life」という考え方に変わると予測する。
調査は日本を含む33カ国・地域で今後1~2年以内に旅行に出かける予定のある成人を対象に実施。2万7730人から回答を得た。68%が「旅行中は最高の自分になれる」とし、「日常に戻っても休暇中の自分のようでありたい」と考えていることが分かった。
旅先では物語の主人公のような気分になるとの回答も多い。メタバース空間でアバターを操る人々はその理想を実現するため、現実世界の目的地に出かけるようになると分析した。
世界情勢が不安定で心の疲れを感じるなか、自分が望む生き方を取り戻すことができるよう、自己改善を主な目的とする傾向も浮かび上がった。新たなトレンドとして、睡眠コンシェルジュを活用したスリープツーリズムも生まれているという。そうした旅行の際、「子供やパートナーよりも自分を優先した一人旅を計画している」との回答は58%を占めた。
行き先選びには気候変動が影響する。56%が「住んでいる地域の気温が上昇しているため、休暇では涼を求める」と回答した。体験はフローティングヨガや雪の中での瞑想など、水がキーワードになるとした。
物価高騰のなか、支出の面では、節約しつつ部分的にぜいたくを取り入れ、賢く旅をアップグレードさせる傾向がうかがえた。
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
-
?>
-
人生に不可欠な“遊び”の場を訴求 カリフォルニア観光局、ブランド刷新で
?>
-
年間平均キャンプ回数が過去最高 日常生活に定着 ソロキャンプも増加
?>
-
ドイツ観光局、開局50周年で需要喚起強化 日本市場は緩やかな回復
?>
-
日本の宿泊施設に新評価基準 ミシュランキーが登場、108軒選出
?>
-
旅行心理、家計に余裕なく節約志向 JTB総研調査 20代は海外旅行に前向き
?>
-
ノルウェージャンクルーズ、ブランドの認知度拡大へ 旅行会社に訴求 日本市場重視で
?>
-
オーストリア観光局、日本事務所開局50周年 24年は記念イヤー尽くし
?>
-
日本人の一人旅、世界で最多 ユーロモニター調査、個人重視傾向が顕著
キーワード#インバウンド#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
釜石市、持続可能な観光でまた称号 日本初のゴールド賞 鍵は地域のマネジメント
-
米国、グローバルエントリープログラムを本格運用へ 東京・大阪の面接会に参加多数
-
ファーイースト・ホスピタリティ、日本で3軒目のホテル運営開始 3倍の2000室に拡大へ
-
6月の客室利用率は前年割れ 閑散期と単価重視が影響
-
日本籍船のディズニークルーズ誕生へ オリエンタルランド参入で市場に活気
-
競争入札と談合 成長領域の落とし穴
-
日本でも金融×旅行の流れ 三井住友カード、外資系OTAと提携
-
ベルトラ、韓国大手OTAと提携 インターパークに訪日商品供給
-
『奏で手のヌフレツン』 壮大な神話のような読了後の満足感
-
ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く