購買の鍵は生成AIやサステナブル ユーロモニターが消費者トレンド予測
2023.11.27 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2023/11/1204_P05-01.jpg)
市場調査会社の英ユーロモニターインターナショナルは、24年の世界の消費者トレンドを発表した。購買行動を予測したもので、キーワードとして、AI(人工知能)に聞け、一瞬の気晴らし、サステナブル懐疑、広がる分断、クリエイティブな倹約家、お手軽ウエルネスの6つを掲げた。
生成AIは日常生活により深く浸透していくと予測する。同社の調査によると、音声アシスタントが最適な製品の情報や提案をすることに消費者の42%が抵抗がないと回答。一方で、複雑な質問へのチャットボットによる回答内容に満足している人は20%に満たない。企業は生成AIを活用してサービスを強化する必要があると指摘する。
一瞬の気晴らしとは、小さな驚きやちょっとした喜びのこと。こうした欲求に対応できるブランドは、消費者と強固なつながりを築くことができるとしている。
環境問題への関心が高まり、消費者の64%がサステナブルな生活を意識して行動しているが、企業の施策にはうわべだけの“グリーンウオッシュ”の疑念を抱いている。このため企業は取り組みがいかにプラスの変化をもたらしているかを明確に示す必要がある。
クリエイティブな倹約家とは、質に妥協せずに出費を切り詰める消費者のこと。企業はインセンティブを向上させ、お得感をもたらす新しいアイデアを生み出すなど、価格に敏感な消費者に応えることが大切だとしている。手軽ですぐに健康を手にしたい消費者ニーズも高まる。使いやすく効果と質の高い商品を提供すべきだと指摘した。
ただ、世界の分断が広がり、政治的・社会的な話題に消費者は素早く反応する。マーケティングキャンペーンには注意を促している。
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