経験値上げる旅の企画を 欧州観光委員会CEO、日本に期待
2023.11.06 00:00
欧州観光委員会(ETC)のエドゥアルド・サンタンデールCEOが来日し、日本の旅行業界に対して、コロナ禍後のトレンドを踏まえた新たな旅行企画に期待を寄せた。
日本は欧州文化への興味が高い重要なソースマーケットという位置付け。ただ旅行意欲は高い半面、実際の予約に至らず、北米や南米に比べ回復が遅れている。サンタンデールCEOは「そのギャップを埋めたい」と話す。
旅行業界と一緒に開拓していきたいというのは、主要都市以外の地域への誘導だ。建築や音楽、デザインなど特定の関心テーマを軸に複数国を巡るような旅を例に挙げた。同じテーマでも国によって異なる体験ができる。
「地域社会へ配慮する旅への関心が高まり、リスペクトが変わってきている。日本も深い経験値ができる旅が増えていけばいい」(同)。回復が先行する北米からの旅行では、訪問先の分散や滞在の長期化などが見られるという。
ETCは欧州35カ国の政府観光局が共同で観光施策を進める組織で、今年で発足75周年。日本など世界6カ所に支部を置く。来日はコロナ禍後の市場動向を把握する目的で、ツーリズムEXPOに出展し、市場にアピールした。
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