クルーズ拡大へ第2弾キャンペーン 業界団体と国内外の船が連携 松浦部会長「10年先まで追い風」
2023.10.23 00:00
JATA(日本旅行業協会)、日本外航客船協会(JOPA)、日本国際クルーズ協議会(JICC)、国内・海外船社11社は11月から「今こそクルーズ!キャンペーン」を始める。市場活性化と新たな顧客層の開拓が目的。昨年実施した国内クルーズキャンペーンの第2弾で、新たに外国船社が加わり、海外クルーズにも対象を広げた。
24年4~9月出発の対象クルーズを3月までに取扱旅行会社で予約し、期待や思い出を専用ホームページに投稿すると、次回のクルーズで使える旅行券などが抽選で当たる。日本船2社と外国船2社で旅行券を利用できる。
日本のクルーズ人口は19年に過去最多の35.7万人を記録した。直後のコロナ禍で運航中止を余儀なくされ、日本クルーズ客船の撤退もあり、市場は回復途上にある。だが、今年3月に海外クルーズが解禁されると外国船の寄港数が急回復し、商船三井クルーズと郵船クルーズが新たな船の投入や建造計画を発表するなど、好材料が続く。
JATAアウトバウンド促進協議会クルーズ旅行推進部会の松浦賢太郎部会長(クルーズのゆたか倶楽部代表取締役)は、「市場を一気に再活性化させるためにシフトチェンジする」と意気込む。「船が増えれば市場規模は2倍、3倍にもなる。クルーズは10年先まで追い風が吹く」と展望している。
【あわせて読みたい】旅行販売店のためのパワーアップガイド ビジネスチャンスはそこに。クルーズ&ニセコMICE 外国船クルーズの日本寄港、23年は1260回に 国交省まとめ ゼロから急回復 日本発着クルーズ、滑り出し順調 カーニバル・ジャパン堀川社長「日本人客は5月が分岐点」 クルーズ再興へ業界と邦船連携 垣根越えキャンペーン JATA松浦部会長「輝き取り戻す」
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
-
?>
-
Z世代は旅行もタイパ重視 SNSで見てすぐ出発 行動は迅速
?>
-
旅行者の3割が環境配慮を軽視 ブッキング・ドットコム調査 ネガティブ思考が新たな課題に
?>
-
アーティストの追っかけ渡航が増加 エアビーの宿泊利用動向 テイラー・スイフトは70%増
?>
-
仕事より余暇重視派66%に レジャー白書 潜在需要1位は海外旅行
?>
-
人生に不可欠な“遊び”の場を訴求 カリフォルニア観光局、ブランド刷新で
?>
-
年間平均キャンプ回数が過去最高 日常生活に定着 ソロキャンプも増加
?>
-
ドイツ観光局、開局50周年で需要喚起強化 日本市場は緩やかな回復
?>
-
日本の宿泊施設に新評価基準 ミシュランキーが登場、108軒選出
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
旧戸田家がオーベルジュに 広川町、運営を民間委託
-
政府が日本版ESTA導入へ 30年までに開始 円滑な入国や不法滞在防止に
-
着地型で攻めの値付けも集客好調 下諏訪町、成長と雇用確保へ「正当な対価」
-
いまこそ知りたい世界遺産 持続可能なツーリズムのために
-
旅行業倒産、17カ月ぶりゼロ 24年は低水準 宿泊業も8月最少
-
大村湾で自転車&船の旅 4港で一緒に乗り込み可能に
-
観光のGDP寄与額、日本4位 WTTC調査 米国2兆ドルで1位維持
-
免税売上高、すでに23年超え 1~7月で過去最多に 単価上昇
-
オーバーツーリズム抑制へ新規32事業 観光庁が採択 混雑の可視化など
-
Z世代は旅行もタイパ重視 SNSで見てすぐ出発 行動は迅速