長久手市や草津町、欧米人が急増 ナビタイムジャパン調べ 地方に滞在先拡大
2023.10.02 00:00

ナビタイムジャパンによると、コロナ禍前に比べ、欧米の訪日外国人観光客の滞在先で地方の市町村の人気が急上昇している。米国と欧州5カ国を対象に、同社の訪日客向けナビゲーションアプリの3~7月の利用状況を19年同期と比較し、GPSデータと属性アンケートから分析した。
滞在増加率のトップは、米国が茨城県坂東市(19年比93倍)、英国が秋田県小坂町(25倍)、ドイツが宮城県石巻市(14倍)、フランスが愛知県長久手市(45倍)、スペインが新潟県長岡市(8倍)、イタリアが群馬県草津町(9倍)。
このうち長久手市は英国、ドイツ、スペインのトップ10内にもランクインした。22年11月に開業したジブリパークの影響と推測される。草津町はイタリアのほか、フランスで2位、スペインで3位に入った。温泉文化や浴衣を着る非日常体験などへの関心が広がっている可能性がうかがえると分析している。
滞在が急増している市町村はいずれも空港から距離があり、交通の利便性がそれほど高くない。米国の2位は刀匠の町といれる長野県坂城町(78倍)、ドイツの2位は日蓮宗の総本山があり宿坊体験ができる山梨県身延町(14倍)。調査では、東京や京都など人気の高い地域から足を延ばし、日本のローカルに興味を持って訪れる旅行者が増えていると指摘している。
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