仕事より余暇重視派が増加 レジャー白書 コロナ禍で拍車
2023.07.24 00:00

日本生産性本部の余暇総研がまとめた「レジャー白書2023」で、仕事より余暇を重視する人の割合が高まり、22年は63.9%に上ったことが分かった。コロナ禍前の19年から3.2ポイント増で、10年前の12年に比べると8.9ポイント上昇している。
22年の国民の余暇意識と余暇活動への参加実態を調べたもので、全国の15~79歳を対象に2~3月にインターネットで実施した(有効回答3306)。仕事には勉強や家事が含まれる。
特に「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」人は年々増加傾向にあり、10年間で1割増えた。伸び率はコロナ禍前との比較で顕著で、19年比3.9ポイント増の33.3%。「仕事は要領よくかたづけて、できるだけ余暇を楽しむ」(30.6%)を上回った。
これに対し、「仕事にも余暇にも同じぐらい力をいれる」「余暇も時には楽しむが、仕事の方に力を注ぐ」はおおむね漸減傾向が続いている。なお、「仕事に生きがいを求めて全力を傾ける」は1.8%で、年によって増減はあるものの比率は大きく変わっていない。
22年に行われた余暇活動の参加率で最多は国内観光旅行(42.8%)で、前年の6位から浮上し、19年以来の1位に返り咲いた。ただし、19年の54.3%までは戻っていない。参加率は特に女性が45.4%と男性より高く、前年から12.6ポイントも上昇した。女性の参加率2位は外食で、男性に比べると、お出かけを伴う余暇活動の高さがうかがえる。
余暇活動の潜在需要では、海外旅行が国内観光旅行を抜いて首位となった。だが、潜在需要は希望率から参加率を差し引いた値で、その減少幅が海外旅行は国内観光旅行に比べて小さかったという側面がある。
【あわせて読みたい】21年の余暇市場1%増、19年の8割水準 在宅レジャー上位 旅行・ドライブは減少
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