<PR>新宿進出で多様な客層取り込みへ 東急歌舞伎町タワーに2つのホテル開業
2023.06.19 00:00
東急ホテルズ&リゾーツは東京・新宿の東急歌舞伎町タワーにラグジュアリーとライフスタイル型の2つのホテルをオープンした。ホテル×エンターテインメント施設の上層階にコンセプトの異なるホテルを展開し、インバウンドや富裕層など多様な客層を取り込む。
新宿・歌舞伎町に4月にできた超高層複合施設・東急歌舞伎町タワー。最先端の設備を備えたライブホールや劇場、映画館が集まる新宿の新しい観光スポットとなっており、この上層階にラグジュアリーホテルのBELLUSTAR TOKYO,A Pan Pacific Hotel、ライフスタイルホテルのHOTEL GROOVE SHINJUKU,A PARKROYAL Hotelが開業した。開業日の5月19日、2つのホテルの総支配人を務める西川克志氏は「エンターテインメント施設と連携しながら国内外のお客さまをおもてなしして、新宿に来てよかったと感じてもらえるホテルにしたい」と抱負を述べた。
東急ホテルズ&リゾーツの事業再編でブランドも再編・拡充するなか、この2軒は東急ホテルズ&リゾーツの中でもコンセプト重視の単独型ブランドに位置付けられる。「2つのホテルはより幅広い層にアピールできるブランド展開をしていくための象徴となる」と東急ホテルズ&リゾーツの村井淳代表取締役社長は述べている。
新宿TOKYU MILANO跡地でもともと東急系の地所とはいえ、東急ホテルズ&リゾーツが新宿へホテルを出店するのは初めてのこと。その意義について西川総支配人は「新宿・歌舞伎町はコロナ前から多くの訪日客が訪れる、銀座や六本木、渋谷と並ぶ人気の地。欧米ではゴールデン街は有名スポットで、新宿はおもしろい所と思われている」と説明。ラグジュアリーホテルがあることで富裕層が来やすくなるという。
こうしたグローバルでの需要を取り込むため、2つのホテルは独立性を保ちながら会員基盤を活用するソフトブランド契約を昨年パン パシフィック ホテルズ グループ(PPHG)と締結。BELLUSTAR TOKYOはPan Pacific、HOTEL GROOVE SHINJUKUはPARKROYALのブランドで展開する。PPHGは31都市に50以上のホテル、世界に2400万人のロイヤリティメンバーを有する。東急ホテルズ&リゾーツのネットワークに加え、PPHGの販売・予約網を活用し、グローバルマーケットにおける販売網の拡大とプレゼンスおよびブランド認知を高める狙いだ。
PPHGのチョウ・ペン・サムCEOは、「世界のロイヤリティメンバーはロイヤリティプログラムを通じて予約するため、東京に来る時はこのホテルが選ばれる。そういったネットワークのシナジーに期待する」と話す。同プログラムからの予約は順調で、西川総支配人によると予約の80%以上は海外からだという。
アートや新宿の歴史文化も訴求
ホテルには新宿・歌舞伎町の歴史や文化を表現した作品を中心とするアートが随所に配され、著名作家によるアートプロジェクトも展開している。新宿を撮り続けた森山大道氏の作品がエントランスやペントハウスに展示されるのをはじめ、45階のレストランやバーでは大巻伸嗣氏の球体作品が幻想的な雰囲気を創出。3人のアーティストとコラボレーションしたHOTEL GROOVE SHINJUKUのアートルームも特徴的で、開発好明氏が手がけた部屋は、新宿各所で録音した音を入れたカセットテープが壁一面に配置され、一部をカセットデッキで聞ける仕掛けになっている。
ホテルのレセプションは両ホテルとも18階にあり、39~47階の高層階がハイエンド向けの東急ホテルズ&リゾーツの最高級ブランドBELLUSTAR TOKYOとなる。地上の喧騒から一転、落ち着いたしつらえで、最上部には5室のペントハウス、階下には92室の客室があり、日本の伝統を取り入れた優雅なインテリアに幅7mの窓から東京の眺望が広がる。
一番大きなBELLUSTAR Penthouse sora天(そら)はスパルームも備わる277m²の広さ。税・サービス料含め料金は316万2500円だが「この広さのスイートを持つホテルはなかなかない」と西川総支配人は胸を張る。45階には3層吹き抜けの景観を背景にしたモダンフレンチのレストラン(36席)とバー(58席)があり、鉄板焼と寿司のレストランは客席数を絞ったよりぜいたくな空間。最上階にあるスパでは季節感あふれるトリートメントが受けられる。すでに中東などの超富裕層から長期滞在の引き合いが来ているようだ。
一方、中層階となる20~38階のHOTEL GROOVE SHINJUKU(538室)は宿泊客が歌舞伎町を遊びつくす拠点として音楽やアートなど新宿らしいカルチャー色をより強く打ち出している。客室はミッドセンチュリーモダンのデザインをベースとしたインテリア。西川総支配人いわくHOTEL GROOVE SHINJUKUは「型にはまらないホテル」でカジュアルさも旅慣れた層に響くだろうという。
ホテルのコンセプトを象徴するのがホテルとまちをつなぐ新しい社交場として設計された17階のJAM17 DINING&BAR。オールデイダイニングやバーが社交の場となっていて、DJが入ったり、オープンテラスがあったり、新宿らしい活気に満ちている。
西川総支配人は百貨店などからゴールデン街、思い出横丁、飲食店など周辺事業者と連携して宿泊客へのガイドツアーも考えているという。また、「旅行会社の皆さまには価格だけで判断するのでなく、自分たちが楽しんで経験した上で顧客に勧めてほしい」とメッセージを送る。
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