関西以西の4DMOが一大連携 グレーターウエスト掲げ、西日本の周遊促進
2023.06.12 00:00
西日本の広域連携DMOが「Greater WEST JAPAN」の実現を目指し、連携協定を締結した。西日本での広域周遊観光を促す目的で、関西観光本部、山陰インバウンド機構、四国ツーリズム創造機構、せとうち観光推進機構の4組織が参加した。複数の広域連携DMOが包括的な連携協定を結ぶのは初めて。対象となるのは関西以西の本州各地や四国、瀬戸内を含む広大なエリアで、西日本全域をグレーターウエストジャパンとして世界に発信し、訪日外国人の誘致拡大を図る。
25年には大阪・関西万博のほか、AWAJI島博や世界バラ会議(広島県福山市)、瀬戸内国際芸術祭の開催が予定されており、世界の注目が関西に集まる。この好機を生かし、関西空港をゲートウェイとする広域観光圏同士が連携することで相乗効果を発揮し、誘客力を強化したい考え。各DMOが共通の思いを抱き、協定締結に至った。
事業展開として、観光ルートの形成やテーマを持たせたツーリズムの創出、情報発信などに協力して取り組むことを予定している。具体的には、万博+観光を共通のコンセプトとし、「万博プラスワントリップ周遊コース」を各エリアで商品化する。
2つ以上のDMOが連携し、食・自然・サイクリングなどを同一のテーマとして相互周遊につなげる共通コンテンツづくりも進める。また、海外へのセールスコールや日本でのファムツアーの実施など、プロモーションも共同で展開する。
移動にかかる商品の販売促進にも連携して取り組む予定だ。インバウンド向けの関西ワイドエリアパスやJRレールパス、周遊型高速道路割引企画の山陰・瀬戸内・四国エクスプレスウェイパスを相互にPRしていく。
カテゴリ#インバウンド#新着記事
キーワード#DMO#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
城崎温泉街をWHILLで移動 高齢化に対応 でこぼこ道も観光しやすく
-
COP初、観光業の気候対策宣言で歴史的節目 課題は行動 日本の出遅れ感指摘する声も
-
JTBの中間期、増収減益 非旅行事業の減少響く
-
交通空白地解消へ官民連携基盤 自治体・交通事業者と支援企業をマッチング
-
新千歳も外国人入国者プラスに 主要空港の8月実績 韓国けん引
-
廃校へ行こう! 地域の思いが詰まった空間へ
-
リゾートトラストと三菱商事、医療観光で合弁事業を検討
-
沖縄県の宿泊税、都道府県で初の定率制に 26年度から2%で導入へ
-
AI浸透で観光産業に3つの変革 企業関係管理でパーソナル化 流通は直取引に
-
福島・浪江で町の未来考える謎解き企画 異彩作家と連携