2023年6月12日号>大阪IRの通信簿 審査結果に見る期待と課題 

2023.06.11 00:00

 国が認定した大阪のIR区域整備計画。審査結果を見ていくと、25項目にわたる評価基準のうち、いわば合格ラインに満たない評価点が3つあります。

 その1つがなんと「観光への効果」。IRはインバウンドの誘致を促す大きな装置でMICEの拡大にも弾みが付くとみられますが、予測値に疑問符が付きました。

 特集では大阪IRの審査結果ならぬ通信簿を読み解きました。一部報道で少なさが指摘された外国人客の比率について、日本インバウンド連合会の中村好明理事長は、実は相当に挑戦的だと指摘します。

【特集】
 *大阪IRの通信簿
  審査結果に見る期待と課題

 大阪のIR区域整備計画が国の認定を受け、IR設置へ一歩前進した。順調にいけば29年秋冬にも日本初のIRが人工島の夢洲に誕生する見通しだ。しかし、審査では評価基準25項目中、「観光への効果」など3項目の評価点が合格ラインの6割に満たなかった。大阪IRが抱える開業までの宿題について考える。

  ▽整備計画の評価と課題
  ▽評価への視点
   美原融(NPO法人ゲーミング法制協議会理事長)
   川島久男(川島アソシエイツ代表/VISIT JAPAN大使)
   中村好明(日本インバウンド連合会理事長)


誌上採録
 *ラグジュアリートラベラーが求めるもの
  沼能功氏(リージェンシー・グループ代表取締役会長兼社長)

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 *SCRAP ニュースに見る海外の旅行ビジネストレンド
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