成田空港会社、3期連続赤字も損失縮小 今期は黒字化予想
2023.06.05 00:00
成田国際空港会社(NAA)の23年3月期連結決算は、純損益が502億1800万円の赤字となった。3期連続の最終損失だが、赤字幅は縮小した。前期は524億7600万円の赤字だった。航空機発着回数が29.3%増の17万8000回、航空旅客数が217.0%増の2052万人と大幅に回復が見られ、売上高は58.4%増の1313億2500万円と2期連続の増収となった。
営業損益は317億8800万円の赤字(前期は495億2600万円の赤字)、経常損益は482億9700万円の赤字(同504億1300万円の赤字)。ただ、コスト削減努力などで2期連続で改善した。
今期の航空機発着回数は24万回(35.0%増)、航空旅客数は3546万人(72.8%増)を見込む。国際線旅客は中国から日本への海外旅行制限措置が緩和されたこともあり、年度末に向けて徐々に回復すると予測。国内線はコロナ禍から回復した前年度並みの水準を維持すると見ている。
業績見通しは売上高が52.7%増の2006億円、営業損益は53億円の黒字、経常損益は19億円の黒字、最終損益は6億円の黒字と、4期ぶりの黒字化を見込んでいる。
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
キーワード#決算#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
加賀市がワーケーション特典 移動にはライドシェア
-
観光庁概算要求、コロナ前届かず 海外旅行の回復遅く旅客税に反映
-
箱根でロボット案内の実証実験 訪日客増でスタッフ確保に課題
-
わたしのターニングポイント 不確かな時代に立つ産業人に向けて
-
沖縄県民の意識調査、観光客の歓迎度で全域と居住地に差 諸問題に懸念
-
消耗品の上限額撤廃を要望 25年度税制改正 免税制度のリファンド型移行で
-
主要空港の外国人旅客、羽田・福岡が1.5倍 コロナ前比較 米国・韓国の伸び顕著
-
訪日客、過去最速で2000万人到達 2カ月連続の単月記録 中国トップに返り咲き
-
八芳園、訪日・MICEに本格参入 エリアプロデュース事業を開始
-
来たれ!クルーズブーム 日本船建造ラッシュをてこに