GWの国内線2桁増、国際線2倍超え JAL・ANA利用実績 ハワイ・アジアが回復
2023.05.15 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2023/05/0522_P05-01.jpg)
日系航空大手の23年度ゴールデンウイーク期間(4月29日~ 5月7日)の利用実績は、国内線旅客数がコロナ禍前の水準に迫った。国際線は直前まで水際対策が実施されていたことや燃油サーチャージの高騰などもあり、回復のペースは遅れている。それでも前年の2倍を超え、提供座席数の伸びを上回るなど、需要回復への歩みが徐々に進む。
国内線は、日本航空(JL)グループ6社の旅客数が前年度比11.7%増。特に関西方面は20.9%増と好調だった。総旅客数は同じ曜日配列(5月1・2日を休めば9連休)となった18年度と比べて1.5%増まで回復し、コロナ禍前を上回った。
全日空(NH)は前年度比20.6%増と2割の増加。北海道・関西・中四国方面が20%を超えて好調だった。ただし、18年度と比べると15.1%減となった。一方、LCCのピーチ(MM)は前年度比5.6%減だが、搭乗率は90.9%と約4年ぶりに9割を超えた。旅客数は18年度比に加え、19年度比も2倍以上となったが、これにはバニラエア統合の効果も含まれる。
国際線はJLが前年度比129.8%増と大きく伸びた。バンコク線、マニラ線、ソウル線を中心に高い搭乗率となった。ホノルル線では移動のピーク日に満席便が出るなど需要は着実な回復を見せた。18年度比は33.0%減とコロナ禍前の3分の2レベルに達した。
NHは前年度の3倍近い175.3%増。ハワイが5.4倍と好調で、18年度比9割超に回復した。バンコク・ソウル・台北なども日本発レジャー需要の回復傾向が見られた。旅客数は18年度比36.6%減となった。MMは4年ぶりに国際線の運航を再開し、搭乗率は8割を超えた。
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