海外募集型企画旅行、「コロナ禍前には戻らない」36% JOTC調査 人材問題は長期化懸念
2023.05.01 00:00
JATAアウトバウンド促進協議会(JOTC)が旅行業関係者を対象に実施したアンケートによると、海外旅行に関する問い合わせや予約は増加傾向にあるものの、募集型企画旅行はコロナ前の取り扱い規模に戻ることはないとする見方が35.8%で最多となった。25年までに戻るとの回答を2.7ポイント上回った。
調査は3月下旬、21~22年に開催したウェビナーの視聴者を対象に実施し、338人から回答を得た。それによると、受注型企画旅行と手配旅行に関しては、取り扱い規模が25年までにコロナ前と同程度に戻るとの見方が40%超を占めて主流。これに比べ募集型企画旅行の厳しさが浮き彫りになった。
コロナ禍を経て人材不足やナレッジ・ノウハウの低下といった問題も顕在化している。40.2%が解決には時間を要するとし、29.3%が深刻な事態で事業の継続に大きな影響を及ぼしているという。
地上・航空仕入れの厳格化には、50.3%がグローバルスタンダードと認識して柔軟に対応ができているとするものの、31.1%が柔軟に対応できず顧客やサプライヤーとのトラブルが頻発していると回答した。
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