トリップアドバイザー、新戦略で3本の矢 コンテンツの差別化や報奨制度
2023.03.06 00:00
マット・ゴールドバーグ新CEOの下で、トリップアドバイザーの将来の方向性が見えてきた。同氏は3つの重点分野を中心とした新たな戦略の包括的なコンセプトを「旅行のための最新のメディア市場の構築」と説明する。
まず、サイトの既存の口コミやフォーラムなどに基づいて構築された、旅行計画に役立つ差別化されたコンテンツを開発する。「世界規模でテクノロジーとデータを使用して旅程の作成とキュレーションができる、新鮮で本物の視点を備えた新しい没入型フォーマットに焦点を当てる」(同)。モバイル端末での使いやすさを重視して開発し、アプリの利用を促すと述べている。
第2に旅行者との持続的な関係の構築に取り組む。忠実なユーザーを認識して報酬を与える方法を開発する。有料の会員プログラムの実証実験を続ける予定だが、「無料の会員プログラムの価値提案を強化することが出発点として適切」との考えを示した。
第3にパートナーの価値を高めることに焦点を当て、収益化を加速し多様化する。収益化の機会として、予約可能な体験の在庫拡大のほか、メディアを挙げている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「TRIPADVISOR CEO OUTLINES NEW THREE-PRONG STRATEGY」
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
キーワード#OTA#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
旅行取扱額で19年超え企業、11社に拡大 10月実績 海外旅行は7割まで回復
-
キーワードで占う2025年 大阪・関西万博からグリーンウオッシュまで
-
「海外旅行は国の大きな課題」 JATA髙橋会長、回復へ政策要望
-
肩書インフレという時代
-
ビッグホリデー、「旅行商社」を標榜 販売店との共栄へ新事業 まず介護タクシー旅行
-
観光産業底上げに国際機関が重要 PATA日本支部、活動を再び積極化
-
旅行業の倒産、24年は低水準 零細企業中心に22件 すべて消滅型
-
『日経トレンディ2025年1月号 大予測2030-2050』 勝負を決めるのは人間
-
海外旅行市場、若年女性がけん引 25年の実施意向トップ 国内旅行でも顕著
-
OTOAが5年ぶり新年会 海外旅行回復や支払い改善促進に期待