国内旅行消費額17兆円、3年ぶり増加 22年速報値 単価は最高値に

2023.02.27 00:00

 観光庁によると、22年の日本人国内旅行消費額(速報値)は、前年比87.0%増の17兆1695億円となった。3年ぶりにプラスに転じるとともに、21年の2倍近くに上った。19年比でも21.7%減まで回復した。

 このうち宿泊旅行は前年比96.4%増の13兆7341億円、日帰り旅行も56.8%増の3兆4355億円とともに大幅な伸びを示した。延べ旅行者は55.9%増の4億1805万人で、宿泊旅行は64.0%増の2億3255万人、日帰り旅行は46.7%増の1億8550万人。

 1人1回当たりの旅行支出(単価)は19.9%増の4万1070円で、宿泊旅行は19.7%増の5万9059円、日帰り旅行は6.9%増の1万8520円だった。旅行単価はいずれも、観光庁が調査を拡充した10年以降で最も高い結果となった。22年10月から始まった全国旅行支援による旅行意欲の高まりなどが影響したものとみられる。

 事実、10~12月期を見ると、旅行単価は前年同期比19.4%増の4万5147円で、このうち宿泊旅行は18.6%増の6万3028円、日帰り旅行は7.9%増の1万9751円。いずれも観光庁が3カ月ごとの統計を公表している16年以降で最多となった。

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