商船三井、傘下のフェリー事業統合 非海運分野を強化 ウエルビーイング向上へ

2023.02.27 00:00

 商船三井はフェリー事業を営む100%子会社2社を統合する。10月1日付で商船三井フェリーを存続会社としてフェリーさんふらわあを合併し、新会社として展開する。非海運業を強化してグループの収益構造の安定化を図る戦略の一環。

 新会社の名称は未定。商船三井フェリーは現在、フェリー4隻と内航RORO船5隻、フェリーさんふらわあはフェリー6隻を保有しており、統合により国内で最大規模のフェリー・内航RORO船事業会社となる見通し。

 商船三井は4月にウェルビーイングライフ営業本部を新設し、傘下にフェリー・内航RORO船事業や不動産・クルーズ・その他事業を置く組織改編を予定する。BtoCの性格が強い事業やグループ会社をまとめる。

 このうちフェリー事業では、顧客サービスの改善やデジタル分野のマーケティングを強化し、ライフスタイルや価値観の多様化による旅客需要の変化に対応する。定期航路を利用することで気軽に楽しむカジュアルクルーズコンセプトを浸透させ、家族・友人、ペットなどとの絆を感じられる船旅を提供し、ウエルビーイングの向上に貢献するとしている。

【あわせて読みたい】商船三井、クルーズ船2隻建造へ にっぽん丸上回る規模 25年以降は新造船ラッシュ

関連キーワード