アメリカン航空、4月までにNDC導入要求 利用可能な運賃に制限
2023.01.09 00:00

アメリカン航空(AA)は旅行会社に対し、23年4月までに同社の新流通規格(NDC)テクノロジーに接続する必要があると通知した。NDC への接続がない場合、旧来の第三者チャネルを介して現在利用可能な運賃の40%以上にアクセスできなくなるとAAは予想している。
この通知は、AAが3大GDS(アマデウス、セーバー、トラベルポート) との間でNDCコンテンツを拡大するための契約を締結したと発表してから約6週間後に行われた。アマデウスとトラベルポートはすでにAAのNDC 対応コンテンツを提供しており、セーバーは23年初頭に準備が整う予定。NDC 接続により、旅行者は充実したコンテンツと提案を利用できるようになる。
旅行会社の反応はさまざまだ。法人旅行を扱うアムトラヴのジェフ・クリーCEOは、「ポジティブに受け止めている。AAのような航空会社が決定を強いる時が来ている。私たちは15年からNDCについて話し合ってきたが、誰も早く動いていないことは明らか」とする。一方、ATGのタミー・クリングスCEOは、「予期せぬものではなかったが、予告と伝え方にもう少し配慮があればよかった」と語った。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「AMERICAN TELLS TMCS TO BE NDC-READY BY APRIL OR LOSE SOME CONTENT ACCESS」
【あわせて読みたい】国際航空券に新リテールモデル IATA推進、予約から決済まで単一記録で管理
カテゴリ#海外旅行#新着記事
-
?>
-
募集+手配の同時契約に光明 グローバルユースビューロー、高リスク商材を積極販売
?>
-
Oooh、チャットとAIで現地に直接オーダーメード 「自由な旅を身近に」を実現
?>
-
小型ラグジュアリー船「オイローパ2」お目見え 2年ぶり 日本周遊クルーズ実施
?>
-
台湾、25年も日本から積極誘客 東京事務所所長の交代も発表
?>
-
エミレーツ航空が自閉症者支援 ストレス軽減で海外旅行促進
?>
-
パスポート保有率、17%台から脱せず 発行数は8.8%増 若年層けん引
?>
-
訪日旅行市場、25年の出足好調 単月記録を大幅更新 出国者は低調際立つ
?>
-
クリスタル・クルーズ、A&K傘下で再成長 「海と陸の融合で最高級の旅に」
キーワード#NDC#新着記事
キーワード#海外旅行#新着記事
キーワード#牛場春夫#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
主要旅行業者の12月総取扱額、19年比21%減 三越伊勢丹ニッコウは54%増
-
台湾、25年も日本から積極誘客 東京事務所所長の交代も発表
-
IR成功の鍵は「民間との信頼関係」 日本PFI・PPP協会、研究会発足セミナーで
-
動き出したNDC流通 国際航空券販売に変化の兆し
-
中部空港、発酵食文化を訴求 みそ桶展示や多言語サイト開設
-
鉱石の道に新モデルルート 日観振が協力 ストーリーの体感を意識
-
ホテル開発投資、東京が人気トップ 需要回復と宿泊料上昇で CBRE調査
-
『ニセコ化するニッポン』 人ごとでなく考えるべきテーマ
-
商船三井クルーズ、新たに1隻投入 シーボーンから購入 26年運航開始
-
観光業の雇用、国連のSDGs指標に UNツーリズム「社会への貢献示す」