スペイン、 日本人渡航者増に大きな期待 23年はピカソやカナリア諸島が目玉
2022.10.07 12:03
スペイン産業・商業・観光省のフェルナンド・バルデス観光長官が先ごろ来日し、観光庁と「日スペイン間の観光協力に関する覚書」を締結した。日本との関係をより発展させたい考えで、日本市場への大きな期待を示した。
スペインを訪れる旅行者数は回復が顕著だといい、22年は全世界から過去最高の約8300万人が訪れた19年の80%水準まで回復すると予測する。日本人旅行者数は19年に約68万人で、全体から見れば規模こそ大きくないが、1人当たり消費額は平均3000ユーロでトップ。質の高い日本市場の早期回復に期待を寄せている。また具体的な時期は未定ながら、23年にはイベリア航空の日本路線再開も発表した。
スペイン政府観光局のハイメ・アレハンドレ日本支局長は今後のプロモーション施策に関し、23年は日本で人気のピカソが目玉の1つとする。没後50年に当たり、ピカソ作品を所蔵する日本の美術館と連携していく。そのほか、プロサッカーリーグのラ・リーガやテニスなどスポーツ、鉄道旅行、高齢者や障害者も等しく旅行が楽しめるユニバーサルツーリズム、ワーケーションにも焦点を当てる。新たなデスティネーションとして、カナリア諸島も打ち出していく方針だ。
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