全長1万㎞のジャパントレイル始動 歩く旅を外客誘致の新たな素材に
2022.06.27 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2022/06/1ff42064886fcf6fb34157f1b4afdaad.jpg)
沖縄から北海道までをつなぎ、日本最長となる全長約1万kmのロングトレイル「JAPAN TRAIL(ジャパントレイル)」が始動する。コンセプトは、日本列島を貫く歩く山旅の道。日本ロングトレイル協会が提唱し、安藤スポーツ・食文化振興財団が情報発信などで後援する。日本の豊かな自然と歴史・文化を再発見できる新しい旅のスタイルをアピールする。歩く旅が根付いている欧米からの外国人客誘致の新たなコンテンツとして、国内では自然志向・健康志向に応える着地型観光促進の素材として浸透を図りたい考えだ。
ロングトレイルとは歩く旅を楽しむために造られた道。ジャパントレイルは、日本ロングトレイル協会加盟の全国29の団体が管理するトレイルをはじめ、登山道やハイキング道、自然歩道なども組み合わせて日本列島を縦断するルートを作り上げる。現時点では全体のうち1次案として約5000kmを暫定ルートとしてウェブサイトで紹介。今後も2次案としてルートの追加や既存ルートの修正などを行いながら、5~10年をかけての完成を目指す。
日本ロングトレイル協会の中村達代表理事は、運営面での課題は少なくないものの、コロナ禍を経て日本人のライフスタイルも自然志向等が高まっていることと、何よりインバウンドの旅行者に注目してもらえるのではと大きな期待を寄せる。
この取り組みを、日清食品ホールディングスの安藤宏基代表取締役社長・CEOが理事長を務める財団が、国民の健康と青少年の心身育成に資するとの観点から長期的に支援する。国内外への情報発信、安全対策・トレイル運用の啓蒙・教育でのセミナー等の開催、トレイルの維持整備、デジタルツールの制作などでサポートする。
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