全国旅行業協会、国内観光復活期しフォーラム 二階会長「自ら立ち上がろう」
2022.06.13 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2022/06/0620_P05-01.jpg)
全国旅行業協会(ANTA)は5月31日、山梨県甲府市で2年ぶりとなる国内観光活性化フォーラムを開催した。当初、昨年2月としていた開催予定がコロナ禍の影響で延期。さらに今年3月の予定も繰り延べされるなど、2回の延期を経て開催にこぎ着けた。コロナ禍後の本格的な国内観光の復活に向けて、ANTA 会員である国内旅行事業者など800人が集まった。
開会式で歓迎の挨拶をした山梨県の長崎幸太郎知事は、「状況が定常状態に収れんしつつあるなかで、ウィズコロナを前提に反転攻勢を本格化する。山梨県では特に、高付加価値をキーワードとして観光回復を進めていく」との方針を示した。
県では今夏、JR東日本、山梨県特別観光キャンペーン推進協議会との3者連携による「あなたに、特別な夏。」キャンペーンを実施するほか、秋には甲府市で3年ぶりとなる信玄公祭りを過去最大規模で開催する予定。「グレードアップした祭りの開催で県内各地の賑わいにもつなげていきたい」(長崎知事)としている。
国内観光活性化フォーラムは支部の連携や情報交換を通じた着地型旅行の推進などを目的に、コロナ禍前まで毎年異なる地域で実施してきた。ANTAの二階俊博会長は「観光はコロナ禍により他産業と比較にならないほど厳しい状況にある。だからといってわれわれが元気を示さずして誰が集うというのか。会員自らが元気を出して観光復活に立ち上がろう」と呼びかけた。
開催地の山梨県へ10万人を目標とする送客キャンペーンも決めた。なお、前回(20年2月)発表された熊本県への10万人送客キャンペーンは、コロナ禍と重なった20年3月~21年12月に3万6956人を送り込んだ。
【あわせて読みたい】ANTA、熊本に送客目標10万人 地震からの復興へ一丸
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