商船三井客船、10年ぶり中期クルーズ投入 モーリシャスへ48日間
2022.05.23 00:00
商船三井客船(MOPAS)はにっぽん丸(2万2472トン、乗客定員449人、客室199室)で、12月15日から23年1月31日まで海外クルーズを実施する。48日間に及ぶ中期クルーズは12年以来10年ぶり。主たる目的地はモーリシャスで、横浜港の発着で石垣島、シンガポール、モルディブ、マダガスカルに寄港する。モーリシャスには3泊する行程。観光はもとより、学校訪問や農業体験などさまざまな観点から現地の魅力を知る機会を設ける。
親会社の商船三井はチャーターした貨物船がモーリシャス沖で座礁事故を起こして以来、自然環境の回復に向けた基金設立や専門家の派遣による環境保護の技術伝授に尽力してきた。「活動を通じて現地の人々との出会いがあり、素晴らしさをあらためて認識できた。その魅力を分かち合うことで、交流の活発化につながれば」(田中利明代表取締役副社長)
世界遺産ル・モーンの文化的景観を訪れるツアーやにっぽん丸農園での収穫体験、マングローブのエコツアーなど、多彩なオプションを用意。名産品を紹介し、購買支援にもつなげる。
旅行代金は大人1人181万~815万円。350人の集客を目指す。MOPAS の川野惠一郎取締役は、「クルーズ市場の潜在能力はあり、海外旅行が解禁に向かうとクルーズ需要も一気に出てくる」とみている。
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