井波の古民家ホテル「ベッドアンドクラフト」が開業5周年、コロナからの復活誓う

2022.04.26 13:00

写真中央が田中市長

 「職人に弟子入りできる宿」をコンセプトにした古民家ホテル「Bed and Craft(ベッドアンドクラフト)」(富山県南砺市井波)が昨年9月に開業5周年を迎え、4月23日に記念式典が開かれた。コロナからの復活を期して関係者ら120人が集まった。

 式典には南砺市の田中幹夫市長も参加し、「5年前、山川智嗣という1人の青年が井波の木彫や工芸と観光を結びつける拠点を作ると豪語してここまで達成した。沖縄ツーリストをはじめ県外・海外からも協働してくれるパートナーができ、地域づくりが民間の力で動き出している。この動きを行政も全面的に後押ししたい」と挨拶した。

 コラレアルチザンジャパン(山川智嗣代表取締役)が運営するベッドアンドクラフトは「木彫刻のまち井波」として日本遺産に登録される地域の特性を生かし、滞在しながら同地で暮らす職人と一緒にものづくり体験できるのが大きな特徴だ。全6棟のうち3棟を沖縄ツーリストが所有し、首都圏・関西圏や海外からのインバウンド誘客で連携している。「ミシュランガイド北陸2021」では旅館部門で富山県唯一の「3レッドパビリオン:特に魅力的な宿」に選出された。コロナによる影響も受けたが、3月からは予約状況も好転しているという。

祝賀イベントでは沖縄の8工房の作品も展示販売された。左から、沖縄ツーリストの東良和代表取締役会長、コラレアルチザンジャパンの山川代表、育陶園の高江洲若菜代表取締役、コラレアルチザンジャパンの山川さつき取締役、日本航空の糸数寛北陸支店長

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