クルック、旅行3分野強化で19年水準へ 観光施設のDX支援等に重点
2022.03.14 00:00
旅ナカのコンテンツをオンラインで販売するクルックは22年の事業方針として、日本で国内・訪日・海外の各旅行分野を強化し、19年と同水準の事業規模を目指す。香港を本拠とする同社は19年に日本に本格参入して以降、訪日旅行を主力としてきた。コロナ下で国内旅行に注力するなか、21年はユーザー登録数、売上高がともに1000%以上に拡大したといい、3分野でそれぞれ強化策を投じて回復と成長を図る。
日本法人の増田航ゼネラルマネージャーは重点施策として、事業者のDX推進、施設と連携した独自企画、価格訴求力の向上などを挙げた。DXでは、事業者向け技術ソリューションの新ブランド「フリケット」を立ち上げ、非接触決済の「エクスプレスゴー」を提供する。接客にかかる労力の削減など効率化を支援する。
国内旅行はゴールデンウイーク(GW)から本格回復に向かうと想定し、沖縄を重点方面に大規模なプロモーションを展開したい考え。訪日旅行の再開に向けては、鉄道会社との提携実績を競合他社にはない強みと位置づけ、地方送客などに力を入れる。海外旅行はハワイやタイへの商品供給を拡大する。
3月1日には全世界で新たなブランドアイデンティティーを導入した。旅行・レジャーの総合eプラットフォームとして地位確立を目指す。
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