旅行フィンテックの新潮流、オープンバンキングが4つ目のB2B決済手段に
2022.01.24 00:00
旅行業界が新型コロナウイルスの世界的流行から徐々に回復するなか、新たな決済方法のトレンドが静かに発展している。22年に予測される旅行フィンテックの1つがオープンバンキングだ。金融サービスでいま生じている最も重要な変化の1つで、事業者間取引の新たな決済オプションとなる。
オープンバンキングは、付加価値サービスを提供する第三者と銀行データを共有できるのが特徴だ。また、銀行口座と“相互作用”する組織の範囲を広げる。たとえば、銀行がアクセスを提供しなければならない決済取引の起点となるサービスプロバイダー(PISP)は、口座所有者が自ら行わずとも個人や法人の口座から取引を開始できる。これにより、売り手とプロバイダーは銀行間で直接支払いを行う。
現在、旅行販売事業者は業界の決済スキームやクレジットカード、または仮想カードで支払いを行っているが、オープンバンキングは4つ目の主要なB2B決済方法となる。航空会社などに支払いを行う旅行販売事業者にとって新たな決済の選択肢が生まれ、売り手はPISPを利用し、費用対効果が高く信頼できる手法でプロバイダーに銀行口座からの支払いができるようになる。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「FOUR TRENDS SHAPING TRAVEL FINTECH IN 2022」
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
-
?>
-
人生に不可欠な“遊び”の場を訴求 カリフォルニア観光局、ブランド刷新で
?>
-
年間平均キャンプ回数が過去最高 日常生活に定着 ソロキャンプも増加
?>
-
ドイツ観光局、開局50周年で需要喚起強化 日本市場は緩やかな回復
?>
-
日本の宿泊施設に新評価基準 ミシュランキーが登場、108軒選出
?>
-
旅行心理、家計に余裕なく節約志向 JTB総研調査 20代は海外旅行に前向き
?>
-
ノルウェージャンクルーズ、ブランドの認知度拡大へ 旅行会社に訴求 日本市場重視で
?>
-
オーストリア観光局、日本事務所開局50周年 24年は記念イヤー尽くし
?>
-
日本人の一人旅、世界で最多 ユーロモニター調査、個人重視傾向が顕著
キーワード#決済#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
釜石市、持続可能な観光でまた称号 日本初のゴールド賞 鍵は地域のマネジメント
-
米国、グローバルエントリープログラムを本格運用へ 東京・大阪の面接会に参加多数
-
6月の客室利用率は前年割れ 閑散期と単価重視が影響
-
ファーイースト・ホスピタリティ、日本で3軒目のホテル運営開始 3倍の2000室に拡大へ
-
日本籍船のディズニークルーズ誕生へ オリエンタルランド参入で市場に活気
-
競争入札と談合 成長領域の落とし穴
-
日本でも金融×旅行の流れ 三井住友カード、外資系OTAと提携
-
ベルトラ、韓国大手OTAと提携 インターパークに訪日商品供給
-
『奏で手のヌフレツン』 壮大な神話のような読了後の満足感
-
ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く