温泉地滞在に高い療養効果 環境省、3カ年の調査結果公表 周辺観光もプラスに
2021.08.23 00:00
環境省は全国「新・湯治」効果測定調査プロジェクトの3カ年調査結果を公表し、温泉地への滞在が旅行者の心身に良い変化をもたらしていることなどを明らかにした。また、温泉に漬かるだけでなく、軽い運動や周辺観光などを行うことがより良い変化に効果があり、日帰りや1泊2日といった短期間の滞在でも一定の改善傾向が認められるなどとした。
調査は、温泉地全体の療養効果を全国初の統一フォーマットで把握し、効果をアピールすることで訪問需要を高めることが狙い。18年7月~21年1月に行った調査で、温泉地を訪れた成人1万1830人から回答を得た(平均年齢56.4歳)。
その結果、温泉地訪問で9割以上の人が「癒やされた」「わくわく、楽しかった」などと回答。利用により「健康」「幸せを感じる」「睡眠」「ストレス」「疲労」など多くの項目で改善を実感した。また、ゴルフ・登山など軽い運動や周辺観光などのアクティビティーも併せて行った人の方が、行わなかった人よりも改善を感じた割合が高いことなどがわかった。
環境省は現代のライフスタイルに合った温泉地での過ごし方を「新・湯治」と位置付け、推進を図っている。調査は今年度も継続して実施し、新・湯治の効果普及に役立てる。
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