20年の日本人国内旅行消費55%減、近場旅行伸び単価9%低下
2021.03.01 00:00
観光庁の旅行・観光消費動向調査によると、20年の日本人国内旅行消費額(速報値)は前年比54.9%減の9兆8982億円となった。現行の形式で調査を開始した10年以降で最低値。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛などを背景に延べ旅行者数が50.3%減の2億9177万人となったことが響いた。参加費、交通、宿泊、飲食、買い物、娯楽等サービスを含む1人1回当たり旅行支出も9.2%減の3万3925円だった。
消費額はGoToトラベル事業による旅行代金の補助や地域共通クーポン、自治体の支援を割り引いて集計した。旅行タイプ別の内訳は、宿泊旅行が54.9%減の7兆7394億円、日帰り旅行は54.8%減の2兆1588億円。
四半期ごとの推移を見ると、緊急事態宣言期間を含む4~6月は83.2%減と落ち込みが大きいが、7~9月56.6%減、10~12月46.5%減と徐々に回復が見られた。旅行単価も同様の傾向だが、特に交通費が落ち込んでおり、観光庁は近場の旅行の割合が増えていることが一因と分析している。
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