三豊市、地元企業11社が1棟貸し宿 魅力発信拠点にも
2020.12.21 00:00

香川県三豊市の地元企業11社で構成する瀬戸内ビレッジは、1棟貸しの宿「URASHIMA VILLAGE」を1月8日に開業する。宿は荘内半島の高台にあり、全3棟のすべての宿泊棟から瀬戸内の多島美と、浦島太郎が亀を助けたという伝説が残る丸山島の景観を望む絶景が売り。
人口約6万人の三豊市は、SNSで幻想的な写真が撮れるとして父母ヶ浜が一役有名になり、国内外から年間約50万人が訪れる人気観光地となった。しかし、受け入れ施設が不足しており、多くの観光客が日帰り観光にとどまっていた。今年はコロナ禍で客足が激減したため、地元企業を中心に出資し合い、市の魅力発信拠点としての役割も担う宿の開業にこぎ着けた。
課題だったアクセスは琴平バスや平成レンタカーが中心となり、宿泊と観光、地域の2次交通が連携した仕組みを構築した。近隣の漁港と組んで地元食材を提供するなど、宿の設計・施工、交通、食まで地元で担う地域内循環ビジネスモデルで観光客を呼び込む。
関連キーワード
アクセスランキング
Ranking
-
緊急事態宣言で営業縮小再び 店舗休業やツアー中止、販売は仮想体験や春に照準
-
旅行大手の構造改革 コロナ禍で経費・事業に大なた
-
ワクチン接種義務は得策なのか
-
DMO候補7法人が登録取り消し、財源・人材不足や組織重複で コロナ禍も影響
-
MICE業界再興へ方向性 ICCA部会の国際会議「ハイブリッドで収益拡大」
-
日旅、非旅行業分野の開拓強化 新事業展開やDX加速へ組織改正
-
キーワードで占う2021年 GoTo後の喚起策から地域振興DXまで
-
主要旅行業者の10月取扱額65.7%減、GoTo東京追加で国内大幅改善
-
東武トップツアーズ、社会課題解決型営業を強化 公務案件の受託拡大
-
新潟・粟島浦村がガバメントクラウドファンディング、定期航路の存続へ