蒲生観光庁長官、新政権「大変心強い」 観光でもデジタルが論点
2020.09.28 00:00

観光庁の蒲生篤実長官は9月18日の定例会見に臨み、菅義偉新政権の発足について、「訪日6000万人というミッションを果たすうえで大変心強い。と同時に、非常に大きな責任を担うことになる」と述べた。
菅首相は官房長官時代に省庁の縦割りを廃してビザ発給要件の緩和に取り組むなど、インバウンド拡大の施策を牽引。安倍政権時代に掲げた30年の訪日6000万人の政府目標を堅持する方針を示している。蒲生長官は、「6000万人は高い目標だが単なる数字ではなく、日本の観光業界を引き上げ、観光先進国になるための起爆剤でもある。首相の期待をしっかりと受け止めて前に進んでいきたい」と決意を新たにした。
観光立国の実現に向けた方針と目標を示す観光立国推進基本計画は来年3月に期限を迎える。改定に向け、8月に開かれた交通政策審議会観光分科会では、現在の目標達成状況や今後の政策に関する意見が交わされた。政策面では、ワーケーションの促進やデジタル化による観光産業のビジネスモデル変革を指摘する声が上がったという。
蒲生長官は、「新政権になり、デジタルはクローズアップされている。観光分野にどう取り入れていくのか、今後の大きな論点になるだろう」と見通す。GoTo トラベルキャンペーンに際しては事業者間のデジタル対応の格差が目立ち、生産性向上や危機管理の観点からも不可欠との考えだ。
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