佐野ラーメンで事業承継と移住促進、後継者不足や仕事探しの課題解消

2020.09.28 00:00

拠点施設の佐野らーめん予備校。調理の修行や開業、住宅紹介などをサポートする

 栃木県佐野市は、人気のご当地ラーメンである佐野ラーメンを提供する店の創業と事業承継を市への移住と併せて支援するプロジェクト「佐野らーめん予備校」を開始した。8月31日に拠点施設をオープンし、9月末まで研修第1期生の募集を行った。

 市内には約150店あるが、高齢化による後継者不足が課題となっている。地域の財産である佐野ラーメン店の後継者育成と、移住希望者にとって課題となる仕事探しの2つのニーズをマッチングさせた。市は調理・経営・サービスなどを総合的に学ぶ基礎研修から、承継予定先での本格修行、開業サポートまで行う。住宅紹介、子育て支援などの手続きもサポートする。

 地元グルメを軸に官民一体で地域経済の活性化と人材育成を推進する佐野市の取り組みは、地方創生の新たな事例として注目されている。

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