コロナ収束後の旅、国内シフト鮮明で大都市や非日常空間が人気 海外は近場
2020.06.01 00:00
ブッキング・ドットコムが実施した新型コロナウイルス流行の収束後に行きたい場所に関する調査で、日本では国内が71%を占め、全世界平均の51%より高い傾向にあることがわかった。新型ウイルスの影響を大きく受けて一時的に停滞している旅行の回復に注目が集まるなか、しばらくは国内にとどまる様子がうかがえる。
調査は3~4月にブッキング・ドットコム利用者が次の旅先のヒントとしてお気に入りに登録・保存した施設の数百万に及ぶデータを利用した。日本で国内施設を登録した数は、流行前の前年同期に比べ31ポイント上昇し、海外からのシフトも多いとみられる。
日本の利用者に人気だったのは東京、京都、大阪、福岡で、大都市への旅行希望者が多い。特に京都・大阪は、よりディープでその土地でしか体験できないローカルフードが魅力であるほか、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなど国内でありながら非日常を感じることのできる土地の人気が高いと分析する。
国内リゾートを堪能したいという意識も見られた。上位20位以内に那覇市、恩納村、石垣島、宮古島、北谷と沖縄の5カ所がランクインしており、水族館や島々、ダイビングなどのアクティビティーを楽しみたいという人も多いことがわかった。
また、海外旅行に目を向けると、日本人に最も人気の地域はソウル、次いでバンコク、ホノルル、台北、パリとなった。上位10カ所のうち7カ所は東南アジアで、比較的近距離の海外旅行を選択している人が多かった。
一方、全世界で最も人気だったのはロンドンで、サンクトペテルブルク、パリと続く。日本も18都市が選ばれており、東京が6位、京都が27位、大阪が29位だった。
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