検温や免疫パスポートが一般化? コロナ終息後の航空旅行 米識者が「変化必要」
2020.05.04 00:00
航空便の運航制限がこの先徐々に緩和されていくことは間違いない。問題はいつどのように行われるかだ。航空マーケティングコンサルタント会社のシンプリフライングは、旅行者の健康と心の平安を確保するために変化が必要と予測する。
シャーシャンク・ニガムCEOは、「9.11以降、搭乗者は飛行中に武器がないことの確証を得たがったように、ウイルスが機内にないことが確認されない限り搭乗しない」と述べ、1年以内にほとんどの空港ですべての手荷物の消毒や検温スキャナーなどが採用されると予想する。加えて、時間と調整を要するものの、乗客に抗体の有無を確認する“免疫パスポート”をアップロードさせたり、消毒の装置が必要だとした。9.11以降に米運輸保安局(TSA)が設立されたのと同様、世界的な「運輸衛生局」が必要になるとも述べている。
新たな課題も指摘する。旅行者は点検項目を通過するために出発4時間以上前に空港に到着する必要があり、ローコストキャリア(LCC)は清掃体制の強化に伴い、ビジネスモデルの基盤である30分のターンアラウンドの断念を余儀なくされるとしている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Post-coronavirus air travel: Disinfection tunnels, immunity passports and in-flight janitors」
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
-
?>
-
訪日消費の詳細データ開放 観光庁、企業やDMOの戦略策定に
?>
-
日本人の家族旅行は子が主導 ヒルトン調査 海外より国内志向
?>
-
JALサ旅をグローバル展開 第1弾はヘルシンキ 国内約4割増と好調
?>
-
25年の法人旅行、費用上昇緩やか CWT・GBTA予測 航空券は0.6%増
?>
-
韓国人の旅行、日本での支出増 ビザ調査 費目トップは買い物
?>
-
Z世代は旅行もタイパ重視 SNSで見てすぐ出発 行動は迅速
?>
-
旅行者の3割が環境配慮を軽視 ブッキング・ドットコム調査 ネガティブ思考が新たな課題に
?>
-
アーティストの追っかけ渡航が増加 エアビーの宿泊利用動向 テイラー・スイフトは70%増
キーワード#新型コロナウイルス#新着記事
キーワード#牛場春夫#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
水上温泉、3年目の廃墟再生マルシェに4400人 旧一葉亭の施設生かし
-
『ポトスライムの舟』 夢を買う側に思いをはせて
-
日米観光交流年で旅行企画コンテスト、父と息子の宇宙旅が大賞 シンポジウムで需要回復議論も
-
「観光が怪物にならないために」 JARTAが警鐘 産業に自覚と責任促す
-
韓国パラダイスシティ、日本からのMICE誘致に注力 初のイベントで訴求
-
トラベルリテラシー 旅する力を育てよう
-
訪日消費の詳細データ開放 観光庁、企業やDMOの戦略策定に
-
8月の免税売上高、伸び鈍化 購買客数も成長率40%台に
-
さとゆめ・HIS、新事業が本格始動 まず4自治体と協定 人口2000人規模の村など
-
地銀の相互観光誘客、連携が拡大 3行で瀬戸内ツアー 地場産業に光