東北6県の19年外国人宿泊155万人泊、1年前倒しで目標達成

2020.03.16 00:00

 観光庁がまとめた19年の宿泊旅行統計調査によると、東北6県の 外国人延べ宿泊者数は155万7910人泊となり、前年の確報値との比較で21.0%増となった。政府は20年までに150万人泊を目標に掲げており、1年前倒しで達成した。東北地域が主体となった多言語ホームページの整備や滞在プログラムの開発をはじめ、国際定期便の新規就航やチャーター便の増加が押し上げた。

  10年は50万5000人泊だったが、東日本大震災が発生した11年は18万4000人泊に急減。その後、15年に震災前水準に回復し、政府の交付金などの支援策が加わった16年以降は過去最高を更新し続け、18年には100万人泊を突破した。19年の伸びは全国10ブロックで最も高い。

 国・地域別では、台湾が21.4%増の66万3340人泊と最多で、中国(15.7%増・22万8790人泊)、香港(36.8%増・10万2720人泊)と続く。伸び率ではタイが47.7%増と大幅に拡大した。韓国は日韓関係の悪化が響き、21.1%減の6万8820人泊だった。

 県別では、秋田を除く5県で前年を上回った。なかでも宮城は40.7%増の51万2410人泊となり、伸び率は全国トップだった。台北線の増便やバンコク線の再開が主な要因とみられる。山形16万6420人泊(30.0%増)、岩手28万7260人泊(17.0%増)、福島16万7290人泊(18.4%増)も2桁増となった。

 だが、訪日市場全体で見ると、東北6県が占める割合は1.7%にとどまる。底上げに向け、今年は東京五輪開催に伴う官民連携のキャンペーンを実施する。期間中、高輪ゲートウェイ駅前の特設会場での情報発信や鉄道の期間限定割引などを計画している。