20年の旅行トレンド、観光公害是正とシェアアメニティー
2020.01.13 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/golf-3685616_1280_R.jpg)
5年前、インスタグラムが旅行者の目的地選びに影響するとは考えもしなかった。また、短期レンタルがホテルビジネスに打撃を与え、ローコストキャリア(LCC)と付帯サービスの個別販売が旅行者の選択肢を拡大させるとは想像もしなかった。急速な文化的変化がこうしたイノベーションを誘発している。旅行業関係者は今後、広範囲にわたる予約プロセスの一層の効率化とともに、カスタマイゼーションの新たな手法を含めた旅行消費と旅行ビジネスの拡大を目の当たりにする。
今後予想されるトレンドの1つがオーバーツーリズムの是正だ。インスタグラムのインフルエンサー、LCC、シェアリングエコノミーが人気目的地の観光公害を生み出している。ガラパゴスやアンコールワットなどでは規制が強化されると見られるが、一方で旅行会社にとっては新たな目的地を開発するチャンスでもある。新デスティネーションの出現により、今後10年間で選択のオプションは10倍に増加するだろう。
また、“シェアリングアメニティー”の価値が増加すると予測する。いまやシェアリングエコノミーは旅行産業の破壊者だ。ホームレンタル事業は、宿泊施設へのシームレスなアクセスに加え、ホストが保有するゴルフクラブやビーチクラブの利用権を提供するなど、進化し続けている。多くのホームレンタルのオーナーが個人の会員権のシェアリングを開始するだろう。
顔認証技術も注目すべきテーマだ。旅行業界で生体認証の利用が爆発的に増加している。米国では昨年4月に200万人が顔認識スキャンを利用し、4カ月後には400万人に増加した。
※WEXのジム・パット上級副社長の寄稿
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Predictions for the next decade of travel」
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