高野山に参詣道歩きの拠点、おにぎりスタンドと駅舎ホテル

2019.11.11 00:00

おにぎりスタンド「くど」

 南海電鉄は11月2日、九度山駅におにぎりスタンド「くど」と高野下駅に駅舎ホテル「ニッポニアホテル高野山 参詣鉄道 オペレーテッドバイ キリンジ」をオープンした。

 高野山と同山麓エリア(橋本駅~極楽橋駅)への来訪者の拡大、回遊性の向上を目指し、参詣道を歩く高野山観光の新たな楽しみ方を提案する。

 くどでは、ホームから見える厨房に設置したかまどで炊いたおにぎりや真田ゆかりの石櫃の名物の炭酸饅頭などを提供。九度山町産のこしひかりや高野町産の紫黒米を使用し、具材も九度山や和歌山らしさが感じられるメニューをそろえた。甘酒や地酒も提供するほか、厳選した本や雑誌、汽車土瓶などの物販も行う。飲食スペースや景色と列車が楽しめる展望デッキもある。

 ホテルは2室のみで、内装に車両の扉や網棚、つり革、座席、無線受話器など、6月に引退した7100系のパーツを活用しているのが特徴。2ベッドルームが先行開業し、1ベッドルームは12月に開業予定。