日本人クルーズ客は18年32万人 伸び鈍化 日本発着の4割は外国人
2019.07.15 08:00

国土交通省がまとめた18年(1~12月)の日本人クルーズ客数は前年比1.8%増の32万1100人となり、過去最高値を3年連続で更新した。
ただし、27.1%の大幅増だった17年に対し、伸びは鈍化した。日本船社の1本当たりの運航期間の長期化や、外国船社による日本発着の供給抑制が影響した。寄港地に海外が含まれる外航クルーズは9.1%増の21万4700人となり、初の20万台に達した。
客数のシェアで95%以上を占める外国船社は、9.9%増の
20万6100人。16年16.6%、17年30.0%より増加率が低下しており、「通年配船
している船社が日本発着の投入数を減らすなど戦略の見直しがあった」(海事局外航課)。
日本船社は7.5%減の8600人で2年連続の減少。世界一周クルーズの投入な
どが影響しており、泊数は6.9泊増の18.0泊と大きく伸ばし、外航クルーズ全体で0.9泊増の7.8泊と底上げにつながった。泊数別では、8~13泊が7.3ポイントも伸び、全体の30.8%を占めた。
方面別に見ると、日本発着を含むアジアが15.2%増の12万9300人とトップ。欧州が2.3%増の3万1600人、地中海が0.8%減の2万3800人と続いた。少数ながらリバークルーズは28.2%増の1万人で、16年比で約4倍に拡大した。
国内クルーズは10.2%減の10万6400人。日本船社が10.8%減の10万5300人となり、外航と同様に運航期間の長期化が影響した。内航フェリーは700人増の1100人で、3年ぶりに増加した。
また、国交省は日本発着クルーズの乗客数を初めて公表した。18年は18万1900人で、うち約4割の8万人が外国人。当初、日本人市場をターゲットとして投入されたクルーズだが、訪日客の需要が予想以上に大きい実態が浮き彫りになった。
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