ジャパンブランド調査、最も行きたい国で日本1位に
2019.04.29 13:38

電通が実施した日本の観光や食などジャパンブランドに関する海外消費者の意識調査で、日本が訪問したい海外旅行先として1位となった。アジア諸国での人気が高い傾向に変わりはないが、欧州各国の伸びが著しく、大阪・関西万博開催の認知が進んでいることも結果に影響した模様だ。
調査対象は20カ国・地域の中間所得層以上の20~59歳。行きたい国・地域を質問したところ、40%以上が日本を訪れたいと回答した。40%以上の回答は日本だけで、韓国やシンガポール、タイ、香港、中国が20%以上、台湾が10%以上となっており、他のアジアと比べても、圧倒的に人気が高い。
1年以内に渡航する予定がある人や未定ながら訪日意向がある人は、前回調査を1.4ポイント上回る77.4%となった。市場別では、イタリアが10.0ポイント増でドイツとフランスも平均を大きく上回り、欧州諸国の伸びが目立った。アジアでは8.3ポイント増のインドネシアが最大の伸び。一方、最大の訪日市場である中国は2.5ポイント下回る結果となっている。
25年に開催が決まった大阪・関西万博については、すでに約5割が認知しており、約4割が「見に行く予定・見に行きたい」と回答。調査では、「20年東京五輪以降も多くの訪日外国人客が見込まれる」と見通した。
また、訪日旅行の阻害要因については、20カ国・地域全体と東アジアでは違いが見られた。全体では、旅行費用の高さがトップで、言葉の不安、距離の遠さが続く。一方、東アジアのトップは、放射能などすでに起こった震災に対する影響の心配で、地震や豪雨など自然災害発生への心配が続く。旅行費用の高さは3位にとどまった。
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