結婚式場のメタサーチ増で、費用の不透明を解消
2019.04.15 18:38
宿泊施設や航空券で主流となっている比較検索(メタサーチ)が結婚式場にも広がりを見せている。サイトを運営するのは、これまで結婚式に関連した情報を提供してきた企業で、消費者が式場と契約する際、オプション購入によって見積もりから金額が上がるなど不透明な点に着目した。実際にかかる費用をシミュレーションし、比較・検討できるサービスの導入により、費用に対する不安を解消する狙いがある。これまで式場を検索できるサイトはあったが、料金比較にまで広がってきた格好だ。
IT事業を手掛けるエイチームの子会社であるエイチームブライズ「HIMAR(I ヒマリ)」を3月から開始した。挙式プランを自己負担費用や空き日から探し、式場のサイトに遷移せずに予約までできる仕組み。空き日を予約するため、時間帯や曜日に応じた人気式場を低価格で提供することが可能だ。自己負担額99万円以下の基本プランに、顧客がオプションを組み合わせたプランを設定し、挙式日を仮押さえできる。将来的に600式場の掲載を目指す。
結婚準備の総合ポータルアプリ「ウェディングニュース」を運営するオリジナルライフは、「ウェディングニュース式場検索」を1月に開始した。ゼクシィなどの予約サイトを一括で比較できる。 予約・成約特典や見積もりはサイトによって大きな差が生じるため、実際にかかる費用を比較できるようにした。ユーザーは式を挙げた花嫁の写真や体験レポートをもとに結婚式場を見つけることが可能だ。
挙式費用は不透明な部分が多く消費者に不利になりがちで、オリジナルライフの榎本純代表取締役は「ブライダル業界は大きな変革期にある」と指摘している。
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