女性専用ライドシェア登場、子供にもサービス提供
2019.04.15 17:01
ウーバーやリフトのようなライドシェアサービスでは、乗客と運転手の両方で女性が性的暴行やセクシャルハラスメントを受けているケースが報じられている。訴訟に至る場合もある。そのため、女性の運転手は極めて少なく、90%が男性だ。そうしたなか、新たに登場したシーバ(Shebah)は完全女性参加型、つまり運転手も乗客も女性オンリーのライドシェアサービスだ。安全な乗客の輸送、運転手の柔軟で安全な労働環境を提供し、さらには子供と接する仕事をする人を対象にした審査制度を介して、子供にもサービスを提供する。
シーバは16年4月の設立で、17年の国際女性デーに正式に豪州で事業をスタートさせた。以降、アプリのダウンロード数は12万件に上り、3000人近くの女性ドライバーが登録。過去1年間で190%の成長を遂げている。将来はニュージーランドやマレーシアなどアジアへの展開を計画する。
女性の起業には資金が集まりづらく、事実、同社はベンチャーキャピタルからの資金調達に失敗した。しかしその後、クラウドファンディングに目を向けた。300万ドルを集めることを目標にキャンペーンを始め、これまでのところ230万ドルを突破している。投資家の95%は女性となっている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Why a women-only ride-share app opted for crowdfunding (after kickback from male VCs)」
カテゴリ#海外旅行#新着記事
キーワード#ライドシェア#新着記事
キーワード#女性#新着記事
キーワード#牛場春夫#新着記事
キーワード#起業#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
ドイツ観光局、25年の日本市場の回復8割と予測 円高が前提
-
京急、三浦海岸に新観光案内所 バスやシェアモビリティの起点にも
-
福岡空港、主要5市場の外客大幅増 7月実績 旅客数上位7空港で唯一
-
先住民族観光、経済効果670億ドル 背景に本物志向 伝統文化・言語の保全に貢献
-
欧米旅行誌で日本が高評価 金沢も旅行先に選出 地方に波及
-
贈りたい1冊 行間にもメッセージを込めて
-
宿泊業の離職率、依然高水準 産業別ワースト続く コロナ禍の影響も
-
熊本市、GDSアワード受賞でMICEに拍車 サステナビリティーが開催地選定要因に
-
NTT東日本、キャンプ場運営の新会社設立 DX活用で経営改善
-
ピーチ、弾丸運賃で海外旅行後押し 台北に滞在25時間など